
深田彩人です。
今日は「色の心理的効果」についてレクチャーします。
色の持つ面白いデータも載せてます。
部屋ごとに「効果的な色の使い方」を紹介してますので、ぜひ最後までご覧ください♪
進出色と後退色って?
「進出色」「後退色」とは文字通り、
「迫って来るように錯覚する色」・「向こうに退いていくように錯覚する色」
のことです。
種類 | 色 | 効果 |
---|---|---|
進出色 | 赤系 | 迫ってくる感じ |
後退色 | 青系 | 退いていく感じ |
面白いデータがあります。
前を走る車のボディカラーが「赤」の場合は、車間距離が近いように感じられるので、運転手は無意識に距離をとるそうです。
一方、前を走る車のボディカラーが「青」の場合は、車間距離が遠いように感じらるので、運転手は無意識に距離を縮めてしまうそうです。

言われてみれば、路上を走る「追突された跡の残っている車」は青系が多いような…

「色の距離効果」をインテリアに活かす!
さてこの「色の距離効果」をどうインテリアに活かすかですが、
まず、やってはいけないことから。
狭い部屋に「赤系」を使うとあなたは猛烈に後悔する…
ちょっと、イメージしてみてください。
目の冴えるような情熱的な赤色の壁紙の「トイレ」「洗面所」「浴室」を…

圧迫感ありますね…笑
逆に、せまい部屋に、寒色を利用すると “広々” と感じることができます。
※ ただ、個人的には別の理由で、「トイレには暗色」「浴室には白」を持ってくることを強くオススメします。
理由
トイレ | どうしても恥じらいが伴う場所。籠(こも)りたい。隠れたい。 |
浴室 | 根本的に身を清める神聖な場所。汚れなき純白に包まれたい。 |
落ち着く… 爽やか!
色の重量感って?
面白いデータがあります。
ある引っ越し業者で、使用するダンボールの色を「黒」の場合と「白」の場合とで、作業者の心理的疲労度を比較したそうです。
その結果、「白」のダンボールで作業した場合のほうが、心理的疲労度が半分近くに減ったのです。
「白」を「軽さ」と無意識に結びつけてしまった、作業者の錯覚による結果ということができます。

白・黒のもつイメージをまとめてみましょう。
白 | 柔和感(やわらか)・躍動感(きびきび)・潔白感(せいけつ) |
黒 | 威圧感(つーん)・鎮静感(どっしり)・高級感(あでやか) |
一概に言えないとは思いますが、女性は白を好む傾向があり、男性は黒を好む傾向があるように感じます。
性別により求める像が異なるのかもしれません(面白いですね)。
色の重量感をインテリアに活かす!
「白」「黒」のもつイメージについて見てきました。
これらのイメージを以下のように広げていきましょう!
- 白…明色系(ライトグレー、ライトグリーン、ライト〇〇…)
- 黒…暗色系(ダークグレー、ダークグリーン、ダーク〇〇…)
さぁ、ここでシンキングタイムです…!
あなたはその部屋にどのような機能を求めるか?
この質問の答えを、座禅を組み考えてみてください。
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答えは出ましたか? 大事なプロセスですので端折ってはいけませんよ。
さぁ、部屋に求める機能が決まったら、「明色」か「暗色」のどちらを使うか決めましょう!
次に「明色」「暗色」の中でも、”何色” を使うかはあなたの好みでOKです。
最後に、例をあげておきますので参考にしてください。
寝室では「清潔感」を求めたい | 真っ白な寝室は “高潔” の象徴。 汚れが目立つので、高い掃除レベルが求められる。 |
リビングでは「落ち着き」を求めたい | 黒やダークブラウンの家具の組み合わせなど。日当たりの悪い部屋には向かない。 |
キッチンでは「機能性」を求めたい | 汚れが付いたらすぐ分かる白、または、汚れに強いステンレスなどがよい。 |
いかがでしたでしょうか?
今回は色の持つ「効果」と活用法についてお話しました。
ぜひ「色のもつパワー」を存分に利用した、あなただけの快適住居を作り上げてくださいね♪

・色のパワーを利用するとあなたの家は3倍快適になる!
